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<2016.4.1> |
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待ちに待った春がやって来ました。春は、人を元気にする何かを運んでくれるものですネ。
街には、ピッカピカのランドセルを背負った一年生や、あるいは夢いっぱいに胸をふくらませたニューフェイスの社会人を見かけます。
毎朝のウォーキングで、通勤途中の若者に「おはよう!」と声を掛けると「おはようございます、行ってきます」そんな清々しい朝の会話の中に、若者の、フレッシュな気持ちが伝わってきます。
そんな姿に「頑張れよ!」とあったかい声を掛けています。
やはり若い人達の存在は、街に活気を与え、周りの人も、元気をもらえるのが嬉しいです。
新しい始まりのスタートが似合う春、あったかい笑顔が似合う、わが街が大好きです。
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単身世帯の増加、女性の社会進出、生活様式の変化などから食の欧米化が進みつつある現在、とくに若い世代を中心に栄養バランスへの気遣い、食材利用の多様性などが低下しているといわれている。
先頃、東海農政局では食育シンポジウム「ごはんを中心とした食生活のススメ」を開催した。
基調講演では、京都大学大学院・森谷敏夫教授が「ごはん食は最も健康なダイエット」と題して講演。講演の中で、健康的なダイエットについて語り、日常生活の適度な運動や筋肉量の維持、また炭水化物の摂取が大切であることを科学的分析を踏まえて紹介。低炭水化物ダイエットの危険性についても具体的事例を挙げて解説した。
その内容を3回にわたり紹介させていただきます。 |
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▼検診でメタボに引っかかった人は、医者が食事と運動で痩せるように指導しているが、なぜ国がメタボに関して行政的な立場から撲滅しようとしているかを分かっていない人が多い。お腹が出てきても、特に痛みはないから気にはしない。
▼人の脂肪細胞は、ダイエットや筋トレを毎日しても数が変わらない。成人になると多少増える可能性はあるが、脂肪が死んで減ることはない。脂肪の数が変わらないのに、お腹が出るのはなぜか。一個一個の脂肪の細胞に油が貯まり、ひとつの細胞が大きくふくれ上がってくるためだ。
▼脂肪が大きくふくれ上がると、脂肪細胞は周りからいわゆるヤケド状態になって炎症を引き起こす。実は、お腹が出てきて炎症が起こるような頃に、高血圧などを引き起こす脂肪細胞由来の生理活性物質(アディポサイトカイン)が出てくる。生活習慣病の多くは、この生理活性物質によって引き起こされる。
▼つまり高血圧というのは、塩分の取り過ぎやストレスだけで起こるものではない。お腹がでるような食生活、運動不足が原因で内臓の脂肪が脹れ上がってくると、その脂肪細胞から高血圧を引き起こす生理活性物質が出てくる。悪玉コレステロールが増えていたり、善玉コレステロールが減っていくのも、アディポサイトカインが影響してくる。
糖尿病も同じである。
▼結局、生活習慣病ほとんどは脂肪細胞から出てくる悪い生理活性物質によって起こるため、肥満にならないようにする食事をしないといけない。日本には、和食という素晴らしい食文化がある。和食をしっかり食べていたむかしの日本人には、肥満や糖尿病患者もほとんどいなかった。ご飯食を中心とした和食がいかに優れているかを理解してもらいたい。 |
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▼肥満は、1日わずか20キロカロリーの食べ過ぎによっても起こり得る。仮に1年間、ほかの食事や運動も全く変わらないで毎朝、コーヒー1杯に約20キロカロリーの砂糖を入れて飲んでいたとする。1年365日で、20キロカロリーを365倍すると約7000キロカロリー以上。人間のⅠキロの脂肪のエネルギーはおおむね7000キロカロリーのため、コーヒーに砂糖を1杯入れるだけで1年間にⅠキロ太る。夜のコーヒーにも砂糖を入れれば当然、朝・晩で40キロカロリー相当が余り、1年経つと2キロ脂肪がつく。たかだか朝・晩コーヒーに2杯の砂糖を入れるだけだが、それを20年間続ければ40キロ太るわけだ。
▼中年太りは、食べ過ぎだけが原因ではない。運動不足も大きい。何もしない人は筋肉が年々減り、1年に1%ずつ筋肉がなくなる。筋肉は最も大量に脂肪と糖質を燃焼する「臓器」で、筋肉がなくなればエネルギーを減らす臓器が減っていくことと同じと考えていい。筋肉が1%減れば基礎代謝も1%落ち、1年で1キロ太る。50歳代の基礎代謝はおおむね5%は落ちるという。むかしと同じ量の食事を摂れば、1年間で脂肪が5キロ増える。
▼とくに肥満症の人に気をつけてもらいたいのが、糖尿病やアルツハイマーだ。九州大学が約800人を15年間追跡調査したところ、太っていて糖尿病の薬を飲んでいた人や肥満症の人は、アルツハイマー病になる確率が4・6倍に上がったという。同じくガンによる死亡も3・1倍多い結果となった。 |
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▼メタボで憂慮されるのは、まず軽い高血圧、糖尿、高脂血症、その次に軽い脳梗塞が起こることだ。血栓(血の塊)を作る遺伝子は内臓の脂肪細胞から分泌されるため、軽い脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすい。いまは血栓を溶かす薬があるため、重症になりにくいとは言われるが、その後にアルツハイマーやガンになりやすいことが分かっている。
▼また女性が要介護になる原因の第一位は認知症だ。認知症になって介護を受け、この世を去るケースが多い。一方で男性が介護を受ける原因の多くは、脳卒中など脳・血管系の病気。
▼では、食事の摂取量が減っているにもかかわらず、とくに男性で肥満が多くなってきたのはなぜか。これはニート(NEAT=体を鍛えるための運動によるものではなく、日常生活の活動の中で発生する熱量)が関係している。いわゆる30分ジョギングするなど決まった運動ではなく、朝起きて寝るまでにベッドをたたんだり、洗い物をしたり、掃除機をかけたりする。そういう運動すべてを総称してニートと呼ぶ。
▼日常の何気ない動作には、必ずエネルギー消費が伴う。実は1日のエネルギーの4割程度をこのニートが占めている。1日2000キロカロリー摂取している男性が朝30分程度ウォーキングしても使うカロリーはせいぜい100キロカロリーほど。全体の2000キロカロリーからすれば、それほど大きなエネルギーではない。4割のエネルギーを捻出するニートは、男性だと多い人で800キロカロリー。少ない人は400キロカロリーしか使わない。立っているだけでも重力の影響で20%余分にエネルギーを使う。
▼つまり痩せたい人は1日中、立ち続けていれば痩せられる。座っているとエネルギーを使わない。歩くことは、安静時より3倍もエネルギーを使う。さらにニートの少ない人と多い人では、400キロカロリーの差が出てくる。1日20キロカロリー余分に摂取すると1年で1キロ太ると考えると、ニートで400キロカロリーの差があったらどうなるか。人によって20キロ太るか痩せるかのポテンシャルがここにある。痩せようとするならば、ダイエットなどをしないでニートを増やせばいい。寝ている時間は変わらないのに、太っている人と標準体重の人の違いはここ。太っている人は座っている時間が長い。
▼太っている人は、食事のときに、ご飯をしっかり食べればいい。それなのに低炭水化物ダイエットとしてご飯を食べず、肉や魚、コンニャク、野菜などを食べてばかりいるから血糖値があがらない。脳のエネルギーが足りないから、食べても満腹感がこない。肉や魚などをたくさん食べているわりには、食べていないと錯覚してしまう。それでいて運動量は過大に申告する。 |
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(つづく) |
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過去ログにつき、金額・日付・詳細が変更になってる場合があります。 最新の情報を確認いただけますようお願いいたします。 |
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<2016.5.1> |
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風薫る五月。
空は晴れわたり、新緑がまぶしい心地よい季節です。
五月の青空に悠々と泳ぐこいのぼり、立派ですよね。
「黄河の中ほどにある、竜門という流れの早いところを登り切った鯉は、いつしか竜に化ける」
こいのぼりには、立身出世、成功して立派になって名を挙げる。そんな意味が込められています。
マンションのベランダで泳ぐやや小ぶりのこいのぼり、小さな子どもが手にしているのは、保育園で作った割りばしにつけたこいのぼり。
のぼりの大きさの問題ではなく、夢は大きく高く!といったところでしょうか。
少子化で子どもが少なくなっている現在、子どもの笑顔は街のたからものです。
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単身世帯の増加、女性の社会進出、生活様式の変化などから食の欧米化が進みつつある現在、とくに若い世代を中心に栄養バランスへの気遣い、食材利用の多様性などが低下しているといわれている。
先頃、東海農政局では食育シンポジウム「ごはんを中心とした食生活のススメ」を開催した。
基調講演では、京都大学大学院・森谷敏夫教授が「ごはん食は最も健康なダイエット」と題して講演。講演の中で、健康的なダイエットについて語り、日常生活の適度な運動や筋肉量の維持、また炭水化物の摂取が大切であることを科学的分析を踏まえて紹介。低炭水化物ダイエットの危険性についても具体的事例を挙げて解説した。
その内容を3回にわたり紹介させていただきます。今回は第二弾! |
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▼最新の科学でも、座り続けることが病気のリスクを高めていることを証明している。カナダで1万7000人を死ぬまで13年間追い続けた調査結果がある。その中で1800人が亡くなっているが、死亡原因の病気で多かったのは心臓病の759人、ガンの547人。1日中立って生活する人が死ぬ確率を1とすると、1日のうち4分の1程度座っている人は36%アップ。さらに4分の3の人は54%も高かった。座っている時間が長くなれば確実に死ぬ。これは13年間で終わっているが、恐らく変わらない結果になっただろう。
▼要するに動かないことは、心臓病や肥満などさまざまなリスクを高める。実は米国の会社ではいま、30分経つと自動的に机が上がり、強制的に立たせて仕事をする所が増えている。立っているだけで1日20%以上も余分にエネルギーを使うため、メタボや糖尿病がかなり減ったという。今後は日本の会社でも、同じようなケースが出てくると思われる。座り過ぎは心臓血管系と死亡率の関係に両依存的な関係があるため、医者は長時間座っていることに警鐘を鳴らすべきである。
▼20歳以上の若い男女の1日のエネルギー摂取量の平均値を取った厚生労働省のデータによれば、日本人の食事摂取量は昭和50年がピーク。そこから毎年減っている。原因として高齢化が進んだだけではない。京都大学の若い学生の摂取量も研究しているが、男性・女性とも標準値よりおおむね200~300キロカロリー少なめに食べている。いまの平均値は終戦翌年の数値1903キロカロリーを軽く下回っている。これが飽食の時代といえるだろか。
▼簡単にいえば、ピークの昭和50年にはいまより400キロカロリー多く食べていた。昭和50年当時の食事量と同じ量を現在の日本人が食べれば、座りっぱなしの人は1年間で20キロも太ってしまう。日本人が最も食べていた最も食べていたときと比べれば、いまは1年間で20キロ痩せ細らないといけないような貧しい食事しかしていないともいえる。
▼それなのにとくに男性は、肥満が多い。70歳以上は、20%以上が肥満症だ。ただしお年寄りだけの話ではなく、若い人も同じ状況にある。男性の食事の量は減ったが、それに輪をかけて動かない。1日中オフィスで座っている。
▼マサイ族は、1日に3000~3500キロカロリーも食べるのにみんな痩せている。彼らには当然、電車・バスもないし、朝起きて16時間以上立っている。水くみ、牛の放牧だけでも数キロ歩く。何時間も歩きに時間を費やすから、大量のカロリーが必要となる。ミルクを3リットル飲むが、それでもエネルギーが足りないから痩せている。 |
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▼ほとんどの老化現象は、筋肉を使わないから機能が退化した結果といえる。80歳でエベレストを登頂した登山家の三浦雄一郎さんは、どこに行く場合でもリュックサックに17キロ、足底にも3キロの鉄を入れ、なおかつ2キロの砂袋両サイドに持って毎日歩くという。努力した人は、筋肉がなくならない。肥満も同じ。どのように食べればいいのかを知っている人は、ずっと体型を維持することができる。
▼とくに女性は、努力しないですぐに危険な低炭水化物ダイエットに走る。しかし脳のエネ米国の権威ある科学雑誌にも掲載されている。また脳は大食漢で、1日に使う総エネルギーのうち20%近くを脳が使う。つまり2000キロカロリー食べていれば、脳で400キロカロリーが必要となる。
▼加えて安静時のエネルギー使用量は、50%が糖質で、残り50%が脂肪。そして飢餓のとき、あるいは激しい運動の時以外は、基本的にタンパク質がエネルギーになることはない。安静時で基礎代謝が1600キロカロリーほどならば、50%が糖質のため、800キロカロリーの炭水化物が必要だ。しかも脳のエネルギーは400キロカロリー。800足す400で1200キロカロリーとなり、少なくとも1日の6割程度のエネルギーを炭水化物で取らなければならないことになる。そのためご飯1膳だけでは足りない。ただし、医学部の学生はそれを知らないから「ご飯を食べると肥満になる」と主張する。
▼医学部の学生は、低炭水化物ダイエットに代表されるように脳のエネルギーを食べないように指導する。飽食時代にわざわざ飢餓状態を作り出そうとするわけだ。人間の体はみずみずしくできており、肝臓や筋肉には糖質に4倍の水が結合したグリコーゲンという物質が貯蔵されている。男性の場合は、6割が水でできているといわれる。
▼低炭水化物ダイエットを行っている人はよく寝る。寝ているときに脳は、自分の肝臓や筋肉のグリコーゲンを分解して脳に栄養を足す。ほとんど糖質を食べず、歩くときでもエネルギーが足りないため筋肉のグリコーゲンを分解する。すると分解するたびの水が4倍出ていく。2キロ痩せたのは2キロの水が出ていっただけで、脂肪はほとんど落ちていない。
▼これは、多くの女性が経験していると思う。ご飯を食べるとグリコーゲンが元に戻るため、4倍の水が結合して急に体重が増えたように錯覚する。そのためご飯を減らすと体重が4倍も早く落ちていくと勘違いし、いつしか女性は「ご飯は太る」と思ってしまう。しかも医者がそのことに気づいていない。「糖尿病があるから糖はダメ。糖質をカットすれば体重も落ちていく。低炭水化物ダイエットがいい」と言う。ここに大きな問題がある。
▼しかも、医学部で実験の対象となっているのはラットだ。私は人間でしか実験を行わないが、薬学部も医学部も農学部もこぞってモルモットでしか実験しない。人間とラットの根本的な違いは、「ラットは人間より脳が少ないから、糖がいらない」ということ。医学部の先生はモルモットで行った実験結果のみを出し、それが人間に通用すると思っている。
▼ラットは、基本的に脳が小さいため、基本的に糖質がいらない。高脂肪食をさせてもラットは糖尿病にならないため、いくらでも食べられる。ところが糖質を食べさせると、脳が小さく、いらない栄養のためすぐに脂肪肝になる。当然、糖尿病にもなる。この結果を見て医学部の先生は、「脂肪肝になるから、これはいけない」と、ご飯などの糖質カットを勧める。
▼脳のエネルギーは糖質のため、仮に1000キロカロリーほど糖質を余分に食べても、人間の体はそれを脂肪に変換することはない。人間はラットではない。人間で実験を行ったデータも米国の生理医学学会で発表されているが、医者は読んでいない。 |
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▼炭水化物ダイエットを続けると鬱傾向になりやすいことも分かっている米国で肥満症の106人に痩せてもらうため、同じカロリーだが「低炭水化物・高脂肪食」と「高炭水化物・低脂肪食」にグループ分けし、なおかつタンパク質量を一緒にして1年間、病院で監視した実験が行われた。結果、両グループが13キロの減量に成功したが、気分障害や抑鬱などの心理状態が高炭水化物低脂肪食の方は「統計学的に有意に改善した」と言っている。日本人で鬱傾向の人が増えてきたのは、「炭水化物を摂らなくなってきたため」とも言われている。
▼これは当たり前で、脳のエネルギーが足りなければイライラする。同じカロリーの高炭水化物・低脂肪食は、抑鬱や落ち込み、怒り・敵意、情緒などの感情プロフィールによって好ましい効果があることが分かる。
▼米国トップの栄養学の雑誌に掲載された研究結果では、低炭水化物の摂取、つまり47%以下のエネルギーしか炭水化物で摂っていない人は過体重、肥満症の発症に有意に関与しており、反対に最も肥満のリスクが少なかったのは47~64%のエネルギーを炭水化物で摂取した場合だったことを発表している。おおむね6割のエネルギーを炭水化物で摂取した方が肥満になりにくいわけだ。世界の栄養学では、「1日に6割程度を炭水化物で摂りましょう」と実際に書いてある。「低炭水化物ダイエットがいい」というのは日本の医者だけだ。
▼国際基準に沿う形で6割を炭水化物で摂っている人、日本の医者が勧めている低炭水化物の人を比べた資料もある。男性はおよそ4万4000人を20年間、同じ人を死ぬまで追いかけた。一方で女性は、約8万5000人を26年間追いかけた貴重なデータだ。結果は、6割を炭水化物で摂っている人の死亡率を1として、低炭水化物の人は死亡率が1・5倍。つまり死亡率が約2倍も高かった。
▼人間の脳がなぜブドウ糖しか使わないのか。呼吸商(呼吸の際に消費した酸素量と排出した二酸化炭素との比、体内で栄養素がどれくらいの割合で燃焼しているかを求めるための計算)からも分かる。口から吸った酸素がグルコース(ブドウ糖)と6倍結合すると、炭酸ガスと水になってエネルギーが生まれて何も残らない。脳細胞は、最もクリーンで最も簡単に燃焼するエネルギーだからブドウ糖を使う。
▼一方、中性脂肪は大きい分子だ。これを分解しようとすれば、酸素もかなり使う。酸素を大量に使えば、活性酸素も出てくる。そのため動脈硬化にもなりやすい。高脂肪食・高タンパク質の食事をたくさん食べれば癌にもなりやすいし、活性酸素が出やすくなるため、死亡率が高くなるのは当たり前だ。栄養学の本では「6割以上は炭水化物で摂りましょう」と教えているが、日本の国民には理解されていない。 |
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(つづく) |
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過去ログにつき、金額・日付・詳細が変更になってる場合があります。 最新の情報を確認いただけますようお願いいたします。 |
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<2016.6.1> |
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女優の樹木希林さんが、つぶやいていた言葉が印象的だった。「困難に関わったことは、ためになるんですよ。 そう、雨降って地固まる。 雨を見るから晴れも楽しいんですよ」
苦労をしたり、壁にぶちあたることによって得るものが多い。 またそのような経験をするからこそ、平穏なことに感謝できるということをおっしゃっていると受け止めた。
「雨を見るから晴れも楽し」この言葉を思い出すと、落ち着けるような気がするなあ・・・
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単身世帯の増加、女性の社会進出、生活様式の変化などから食の欧米化が進みつつある現在、とくに若い世代を中心に栄養バランスへの気遣い、食材利用の多様性などが低下しているといわれている。
先頃、東海農政局では食育シンポジウム「ごはんを中心とした食生活のススメ」を開催した。
基調講演では、京都大学大学院・森谷敏夫教授が「ごはん食は最も健康なダイエット」と題して講演。講演の中で、健康的なダイエットについて語り、日常生活の適度な運動や筋肉量の維持、また炭水化物の摂取が大切であることを科学的分析を踏まえて紹介。低炭水化物ダイエットの危険性についても具体的事例を挙げて解説した。
その内容を3回にわたり紹介させていただきます。今回は最終回、第三弾! |
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▼1993年に米国の生理医学界のニュースのも出たが、スイスではラットではなく、人間で行なわれた初めての画期的な実験があった。人を小さな部屋に入れて、そこの空気の出入りを24時間分析し、酸素や窒素、炭酸ガスの変化から人間のエネルギーの代謝を直接、24時間連続で測定したものだ。脂肪を1000キロカロリー食べさせてみたら人間の体はどうなる
かというものだが、結果として脂肪酸化(燃焼)の代謝反応は全く起こらなかった。余分な1000キロカロリーは24時間以内にほぼ体脂肪に変換された。
▼今度は食事量を1・6倍に増やした炭水化物と脂肪の混合色を毎日食べさせた。脂肪を毎日食べさせると、体は脂肪をどんどん使わなくなり、体に蓄積される。また炭水化物の変化をみると、最初は肝臓と筋肉のグリコーゲンの関係があって消費され、最後の方は摂った余分な炭水化物がすべて燃焼された。
▼つまり人間の場合は、脳に大事な炭水化物は脂肪に変化することなく、肝臓と筋肉に蓄えるだけ蓄えて、蓄えられなくなるとほぼ燃焼することが分かった。ラットと違って人間の場合は、炭水化物がほとんど脂肪にならない。糖質に水が4倍結合するから、重くはなる。体重計しか見ていない医者にはそれが分からないから、低炭水化物にした方が一気に痩せると思っている。
▼また女性を使って1日の間にタンパク質、炭水化物、脂肪をそれぞれ同じ比重で食べさせ、体の反応を調べてみた。つまり栄養の優先順位の実験だ。結果、タンパク質を少々多く取っても、24時間以内にほぼ消えて脂肪にはならない。炭水化物もどれだけ摂っても大丈夫だった。
▼しかも脳の栄養は、余れば肝臓と筋肉のグリコーゲンになる。脂肪というのは優先順位で一番最後。生きるために必要なエネルギーを脂肪で捻出する。残りの脂肪はきれいに蓄積される。このことが米国の最も権威のある論文集に掲載されている。
▼その論文の結論では、余剰なタンパク質、糖質はその日のうちにすべて代謝されるが、脂肪は蓄積されるという。糖質を脂肪に合成するには大きな分子に変えないといけないため、おおむね25%の余分なエネルギーがかかる。つまり炭水化物は、25%余分にエネルギーを摂っても体には残らないということだ。コメをたくさん食べても大丈夫。
▼中性脂肪の油は、エネルギー消費なしでそのまま体脂肪に合成される。1000キロカロリーほどの炭水化物を毎日余分に摂っても、人間の肝臓で脂肪が合成されるのは1日10グラムを超えることはない。英語の論文では「コンクルード(conclude)」と強く書いてある。つまり「結論づけられた」ということ。これが世界の標準だ。 |
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▼むかしの日本人は脂肪をあまり摂っていなかった。コメを食べていれば1グラムで4キロカロリー。脂肪は1グラムで9キロカロリー。コメよりも2倍近いカロリーの脂肪を、日本人はいま4倍くらい摂っている。それでほとんど座って生活しているからエネルギーを使わない。だからエネルギーを使わない状態で脂肪の多い食事をしていると、余ったエネルギーがすべて脂肪になる。それが男性のメタボの根源だ。
▼脂肪が多くて動かない。これを10日間行ったらどうなるか、300日、1000日経ったらどうなるか。「カロリー神話」があるが、むしろ食事の構成が大事。何を食べるかによって体に残るエネルギーも違ってくる。
▼京都大学の院政を対象にした実験の結果もある。食事のカロリーは全く同じで、「朝・昼すべてご飯食」「朝食抜きで昼に2食分のご飯食」「朝・昼ともに高脂肪食」「朝食抜きで昼に2食分の高脂肪食」の4つの食事パターンに分け、代謝、血糖値、自律神経活動を測定した。
▼その結果、朝ごはんを抜いて絶食後の昼に炭水化物を摂ると、血糖値はどんどん上がる。これが満腹感。朝ご飯を食べて昼もご飯を食べると、満腹感が持続する。ただし同じカロリーでも高脂肪食を食べると、満腹感がこないことが分かる。そうするとおやつが欲しくなる。つまり高脂肪食を食べると、腹持ちがいいのとは全く違う。朝・昼ともにご飯を食べることが最も満腹感を得られる。
▼ご飯を食べたあとは温かくなる。あれはご飯を分解し、燃焼してエネルギーに変換したり、貯蔵したりする場合にも人間はエネルギーを使うためだ。これはご飯が最も高い。朝・昼ともご飯を食べれば、熱生産が上がる。しかし高脂肪食では上がりにくい。つまり同じカロリーでも、消費のエネルギーに差があるため、ご飯の方が太りにくい。
▼最も悪い食べ方は、朝ご飯を抜いて昼2食分を同時に食べるグループ。2食食べたらエネルギーを2倍使えばいいが、朝抜くと飢餓状態のため、昼の食事ではできるだけエネルギーを蓄えようと働き、かつ少なめにエネルギーを消費しようとする。朝ご飯を抜いてドカ食いする人が肥満になりやすいのはまさしくその通り。最も太りにくい食べ方は、朝ご飯を食べて昼もご飯を食べるグループだった。
▼最近の女性は、〝隠れ肥満〟が多い。京大の学生も、約半分が隠れ肥満。BMIは正常だが、体脂肪を図ると25~29.5%ある。いわゆる日本肥満学会で言う「肥満傾向の人」が103人調査した中で35人もいた。BMIは正常で非常に細く見えるが、筋肉はない。これは、みんな低炭水化物ダイエットの悪影響だ。低炭水化物ダイエットを2~3日行ったら、飢餓難民と同じ体になる。 |
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▼脳の栄養がなかったら、自分の筋肉を分解する。飢餓になると脳のエネルギーがないため、自分の筋肉をアミノ酸にして肝臓に持っていく。脳に筋肉を食べさせているのと変わらない。「糖新生」と呼ばれるもので、新しく糖を生む。
▼1グラムの筋肉は4キロカロリー(1日の脳の栄養は400キロカロリー必要なため)筋肉を1日に100グラムなくせば、脳は生きていける。あとは授業中に寝ているだけでいい。動かないから脂肪はついたまま。体重減るけど筋肉も減るため、体脂肪率を計ると30%の女子学生が大勢いる。細くて40~50歳代になって筋肉が毎日1%なくなってみると分かる。80歳代になればみんな車椅子だ。
▼そのため京都大学では、〝隠れ肥満〟を痩せさせようということで、管理栄養士を入れて炭水化物を6割程度にした食事調査も行っている。メネラル、ビタミンとも足りている。これを朝・昼・晩、ご飯を食べさせて1日3回、体重を測った。体の水分がなくなったわけでもないのに、体重は見事に落ちた。
▼私の考えは、コメを中心としたバランスのよい食事に、ミネラル、ビタミンをきちっと揃えて毎食ご飯を食べるのがメタボに対して非常に有効だということ。数々の実験結果が証明している。
▼糖尿病患者数は現在、1000万人を超えたが、コメをたくさん食べ過ぎて起こっているわけでないことが分かったと思う。宮沢賢治の詩集「雨ニモマケズ」には、雨にも負けず風にも負けず「1日玄米4合と味噌と少しの野菜を食べていれば」という一節がある。宮沢賢治はこれだけの玄米を毎日食べていた。この時代に糖尿病はいなかった。神様は動くために筋肉をお作りになった。筋肉は最も大量に糖を消費する臓器だが、お医者さんも農政局も勉強しない。
▼脳のエネルギーは100%糖質で、1日2割使う。なぜ糖質がいるかというと、われわれの脳と筋肉で消費されるように作られているから。ところがみんな動かない。なぜ座って病気になるリスクを高めているか。筋肉を使わないから代謝が悪くなる。
▼余ったエネルギーは無駄にできないため、インスリンを出して糖を代謝して何とかグリコーゲンにしたり、脂肪にしたりして貯めようとする。貯めれば貯めるほどインスリンをたくさん出さないといけなくなるため、膵臓が酷使されて糖尿病になる。われわれからすれば、
糖尿病は筋肉の代謝疾患と言える。
▼ブドウ糖は、細胞の中にまで入ってこられない。運ぶ運搬車がある。筋肉で運動させて足らなくなったら、「ブドウ糖を運んでください」と運搬車が動く仕組みの筋細動による糖輸送が行われる。これは、インスリンとは独立したメカニズムだ。立ったり座ったり動いている人は、いつもエネルギーが少し足りないため、「ブドウ糖を運びなさい」という信号が筋肉経由で行く。そのためインスリンは全く必要としない。
▼1日中座って何もしない人は少しご飯を食べたり、コーヒーに砂糖を1杯入れただけでインスリンを出し、代謝しようとするから膵臓が酷使される。基本的には、糖尿病は筋肉の病気。筋肉をよく使って入れば糖尿病にはならない。一般消費者は、「糖をたくさん食べれば糖尿病になるから糖質カット」という。しかし糖尿病になる理由というのは、糖質が多いためではない。
▼食事の量は減ってきている。そういう意味でご飯を中心とした和食は、ユネスコも認めた、世界の中でもすばらしい文化。コメをもっと大事にしてしっかり食べ、あとは少し動いて健康管理していただければいい。 |
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(おわり) |
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<2016.3.1> |
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すばらしい詩で、何度読み返しても考えさせられます。
『引き手などなくても障子は開けられますが、引き手があれば便利です。
山の峰に松がなくともいいのですが、はえていれば一ツの風の光になるし、目標にもなってくれます。
火打ち袋は昔の火打ち道具を入れた袋ですが、袋があればバラバラにならなくて重宝です。
春、梅の花が咲いていればそれで十分なのですが、そこに鶯の声が加われば、なおいっそう春らしくなります。
・・・それがもう一ツのよろこびかもしれません。』
あるに越したことはないが、なくてもよいもの、こだわりすぎるのも、よくありませんが・・・。
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ボクがもち麦ごはんを食べ始めて1年近くになります。
基本的に、朝ごはんと晩ごはんはもち麦ごはんです。
「身体にいい!」と感じたら脇目も振らずに続ける性質ですので、今日まで続いているのかもしれません。今年62歳になる身体ですが、1年に2回の血液検査でもコレステロール、中性脂肪は正常範囲内で、朝晩測っている血圧は135/80前後です。毎朝のお通じもあります。身体が正常に働いてくれているのは、毎日の食べ物のおかげだと感謝しています。ボクの食事の基本はごはんです。ごはんを中心に副菜をバランスよく食べているからこそ、血液検査の結果として表れて来るのだと思います。
そして、長い間続けられるのは、もち麦を入れたごはんの方が「甘みを感じ、美味しいから」です。そんなもち麦のチカラと炊き方を紹介させていただきます。
ぜひいっしょにもち麦生活を初めてみませんか。身体が元気になるのを実感できます。 |
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お米にうるち米ともち米があるように「もち麦」はもち性の大麦です。
もち麦は穀類の中でも食物繊維の含有率が高く、食品として見直されつつあり、特に水溶性の食物繊維が米や小麦に比べて多く含まれています。もちもちプチプチした食感と香り高い味わいが特徴です。
食物繊維には、はたらきの異なる2種類があります。それが、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維。多くの食品に比べ、「もち麦」は水溶性食物繊維がより豊富に含まれている貴重な食品です。毎朝決まってお通じがあるのは、もち麦のおかげなのです。 |
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もち麦はボクの生涯のパートナーであり、健康の源でもあります。

3割炊きの「もち麦ごはん」は1杯で、約2.4gの食物繊維が含まれています。これは、平均的な女性に不足している食物繊維2.8gの約85%相当。
5割炊きなら約120%相当になります。 |
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※もち麦ごはんを毎日食べる方には、当店でお米ともち麦を混ぜておくと便利です。
2割炊き場合:お米4kg+もち麦1kg=5kg
3割炊きの場合:お米4kg+もち麦2kg=6kg
5割炊きの場合:お米3kg+もち麦3kg=6kg
これなら面倒な計量もいらなく便利です。
後は、いつも通りの計量で炊飯してください。おいしいもち麦ごはんが出来上がります。 |
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<2016.2.1> |
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「生きることは 一筋がよし 寒椿」この句は五所平之助氏の俳句です。
五所平之助氏はトーキー映画で有名な人で初代「伊豆の踊り子」等を撮った人です。
「どんな職業であれ、どんな人生であれ、一旦自分がこれと決めたら、その道を一心不乱に突き進む尊さ」を詠んでいる。あれこれ考えず迷わず一筋に生きる。うろうろするな!あっちこっち向いて居いては人生をダメにする。という意味です。本当に見事な俳句です。
冬に先駆けて咲く椿の花にはどこか孤高の凛然とした趣があります。本当にそのような生き方が出来ればよいなぁーと私自身思いますが、なかなかそうも行きません。
私が米屋を継いで30年余りになりますが、以前はコメの消費量も多く良く売れた時代でした。現在では少子高齢化と食の多様化による消費量減少の影響もあり販売環境も随分と変化しました。
持ち前のバイタリティーで「どうしたらお客さんの笑顔をいただけるのか」そんな思いで走り続けてきました。
また、15年前から一念発起で筆文字を初め、ようやくお客さんの笑顔を頂けるようになりました。気が付いたら30年を超えて米屋一筋に来ているから不思議です。
一筋に・・・と思ってみてもなかなか一筋に往かない世の中ですが、私の場合はものすごく回りの人達に助けられて来たからでしょうか。
これからも「生きることは一筋がよし寒椿」・・・です。
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今年62歳を迎える米屋の親父です。
20年前から自身の健康のために続けて来た食生活の内容を数回に分けて紹介させていただきます。 |
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第1回目は玄米について検証してみます。
玄米食を始めた切っ掛けは、「太り気味の体を絞るにはどうしたらいいのか」そんな疑問から最終的にたどり着いたのが玄米食でした。
それまではコメ大好き人間で、お茶碗に白米ごはん2杯は軽く食べていました。
玄米食に変えてから3か月目、1食にお茶碗1杯の玄米ごはんを食べていたものですから、急激に体重が落ちました。周りの人からは、「病気でもしたの」と言われるほど痩せてしまいました。「このまま続けるか、止めるか」と迷いましたが、結局玄米ごはんを続け現在に至っています。
今は、身長170cm・体重62kg、血圧140/80前後で推移。
昨年12月の血液検査も異状なし。
62歳の年齢から見ると健康体であろうと思います。 |
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20年前は玄米を圧力釜で炊いていたのですが、精米技術が進み10年前からは玄米の表層をカットする精米方法で炊飯も白米と同じように出来るようになりました。
お陰で、炊きあがりの玄米ごはんは白米と同じでふっくらごはんで毎日無理なく食べています。玄米ごはんは、食物繊維・ミネラル・ビタミンを多く含んだ農産物の中では唯一のスーパー食品です。ぜひ、1日1食玄米ごはんを取り入れて健康な体作りしませんか。 |
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長崎の原子爆弾から1.8kmの診療所で食事指導に玄米食やみそ汁を進めて、90人ぐらいの人がその場所で生活をして放射線障害を発症しなかった。『死の同心円一長崎被曝医師の記録』長崎文献社[単行本]秋月辰一郎著
原爆(放射能)に勝った玄米と味噌汁
長崎の原爆投下直後から、献身的に被災者の救護・治療に活躍された、聖フランシスコ病院の浦上第1病院の秋月辰一郎医師は「昭和20年8月9日の原子爆弾は長崎市内を大半灰燼にし、爆心地より1.8kmの私の病院は、死の灰の中に廃墟として残った。私と私の病院の仲間は焼け出された患者を治療しながら働き続けた。私達の病院は長崎市内の味噌・醤油の倉庫にもなっていた。玄米と味噌は豊富であった。さらに、わかめもたくさん保存していたのである。その時私と一緒に、患者の救助、付近の人々の治療に当たった従業員に、いわゆる原爆症が出なかった原因の一つは、「わかめの味噌汁と玄米」であったと、私は確信している。」と著書『体質と食物』(クリエー出版)に書かれている。
「わかめの味噌汁と玄米」で自分の結核を克服したと信じている秋月医師はスタッフ全員に「わかめの味噌汁と玄米食」を勧めていた。また砂糖(甘いもの)は避けるように指示した。そのお陰で、医師、看護師らは獅子奮迅の働きで多くの命を救い、原爆症を発症したスタッフは一人もいなかったという、味噌(大豆)のタンパク質やビタミン・ミネラル(ヨードやカルシウムなど)・繊維・玄米のビタミン・ミネラル・ファイトケミカル(フィチン酸・フェルラ酸など)等々の総合力によって放射能の害を抑えたとしか考えられない。
広島の原爆では、9歳で被爆した少女が玄米食で奇跡的に回復し、その後結婚されて7人もの子宝に恵まれた。佐和子さんは外で遊んでいるときにピカドンの爆風で飛ばされ、屋根から転がり落ちて我に返った。足の裏まで焼けた全身やけど(髪の毛も眉毛も黒こげ)の中、必死の思いで母親を見つけ出した。全身に水をかけられ病院に運ばれ即入院。奇跡的に一命を取りとめたものの、ケロイド(やけどの傷跡)は切っても切っても盛り上がり、夏場はその傷口からウジが湧いて、そのウジを取って暮らすのが辛かったという。高校生になるまで、母親は佐和子さんに鏡は一切使わせなかった。こんな醜い顔では結婚もできない。原爆症で白血球も肝機能も低下し、生きる支えはただーつ、勉強して研究者になり、原爆・放射能の研究をしようと思いたった。
彼女は猛勉強をして広島大学工学部に入学、放射能の研究一筋の生活に入った。そして玄米食をしていた平賀先生と巡り合う。先生は暇さえあれば佐和子さんを山へ連れ出し、山菜や薬草を取りに行き、「玄米を食べて治らない病気はない。身体の浄化作用をするのは玄米の働きだから、玄米を食べれば原爆症だって治る」と言って玄米食を勧めた。その言葉を信じて玄米食を姶めた佐和子さんの身体に、数か月で変化が起きた。あの焼けただれたケロイドの皮膚がポロポロと剥がれ落ちてきたのだ。髪の毛も眉毛も元通りに戻った。そして平賀先生と結婚。なんと7人の子どもを生み育てたのだ。これも命ある玄米や野菜・海藻の総合力以外の何物でもない。
最後に秋月医師の著書より、「日本人は米・麦が主食で、副食として何が一番優れているかを考察すべきである。米・麦飯には、やはり何といっても、油揚げ、わかめの味噌汁が傑作である。」食生活は種々の食物の総合力であることは明らかだ。普段から野菜・海藻多めの日本食で主食は玄米に努めることは勿論だが、原発の事故により放射能が放出されている非常事態の今こそ、玄米・大豆(味噌など)・野菜・海藻の総合力によって多くの人々が何としても自らの生命と健康を守っていただきたいと思う。
船井幸雄HPより転載 |
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<2016.1.1> |
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「百匹目の猿現象」をご存知でしょうか。
ある島に生息する一匹の猿が始めた、川でイモを洗って食べるという画期的な習慣が、集団の中に広がり、群れ全体の新しい知恵や行動形態として定着したとき、その行動は、まるでそれが秘密の合図であったかのように距離や空間を超えてあちこちに瞬間移動し、多くの仲間に伝わり、広がったというお話。
これは、いまから50年ほど前、九州・宮崎県の幸島に住む猿たちに見られた不思議な現象。生物の持つ神秘的メカニズムであり、「百匹目の猿現象」として集合意識の大切さを説いています。
いま、地球環境が急激に変化し、破壊の方向へ向かっています。たとえば生態系の悪化、地球温暖化による異常気象や森林の減少、砂漠化の進行。人口増加、水不足、貧困、難民問題、干ばつ、食糧、教育、医療やエネルギー不足など。エゴや欲望を求めすぎた競争原理を善とする生き方と、それらを加速させる大量消費を是とした生き方、それはもう行き詰まりを見せています。
いま私たちに必要なのは、気づきを行動に移していくことです。
猿たちが教えてくれたように、あなたの心が求めるもの、熱い思い、一生懸命なメッセージは、多くの人に伝わり、世の中を変えていくことにつながります。
二〇一六年は、謙虚な心から湧き上がってくる素直な生き方をしたいものです。
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2016年が始まりました。
今年の始まりは、「ありがとう」から始めます。
「ありがとうを形にしたらどうなるのか」から生まれたのが「ありがとう米」です。
手のひらに載る小さなお米ですが、大きなありがとうの気持ちを伝えることができます。
昨年一年だけでも沢山のありがとう米をお届けさせていただきました。
40年余りお客さんに愛され続けてきた和歌山市の喫茶店、「閉店に当たり長年の常連さんにありがとうの気持ちを届けたい」そんなオーナーさんの想いをつないだありがとう米。
東大阪市の飲食店のオーナーさんからは、年末のプレゼントとしてありがとう米をご注文いただきました。米袋の上書きはオーナーさんのご希望で一昨年は「さあ来い 冬来い 福も来い」、昨年は「感謝の気持ちでいっぱいです」のパッケージでお客さんからは、とっても好評だったようです。
米袋の上書きはご希望によりいろんな言葉を選ぶことができます。
「ありがとう」「感謝の心でいっぱいです」「おめでとう」「生まれて来てくれてありがとう」
そんなすてきな言葉が似合うありがとう米です。 |
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和歌山県タクシー協会さんから、2015年優良運転手表彰の記念品として純米物語のご依頼がありました。37名の優良ドライバーさんにありがとうの気持ちを込めてお届けさせていただきました。
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ありがとう米とは違いますが、「嬉」「夢」を米袋で表現してみました。
紀の川愛蘭会さまの寒蘭の品評会の景品にお使いいただいたお米です。 3kgと4kgですが、よろこびを感じていただければ嬉しいです。
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バージョンは違いますが、それぞれありがとうを伝える思いはいっしょです。
小さなありがとう米が少しずつですが拡がりを見せているのは嬉しいことです。
ありがとう米には2合のお米を入れさせていただき、銘柄はお好きな銘柄(1部除く)をお選びいただけますので喜ばれています。
1回分使い切り炊飯のお米だけに、ありがとうの気持ちがより良く届けられます。
あなた様の大切な方に、とびっきりのありがとう米をお届けしませんか・・・ |
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<2015.12.1> |
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今年も本当にありがとうございました。
かかしニュースも「皆様のお役にて立てるニュースを発信したい」
そんな思いで毎月更新しています。コメを題材に健康につながるニュースになるように心掛けています。
玄米食や雑穀は、一時のブームではなく着実に浸透しています。
ボクは玄米食10年余りの強者ですが、今年から玄米にもち麦を3割入れて食べています。
これが中々うまい!玄米100%よりももち麦を30%入れる方が甘みを感じて美味しい。もう6か月続いています。
身体が悪い訳ではないが、健康維持のために続けている。
「自分が食べて、これは身体にいいな」と思うことはドンドン伝えていきます。
61歳と3ヶ月生きてきて「身体にいいものは何か」と問われたら玄米と雑穀と迷わず答える。「長生きよりも健康で居たいから」そんな思いで続けています。
これからもコメにまつわる題材で健康を発信してまいります。
2016年、皆様にとられましてすてきな年になりますように・・・
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お正月用新もち米が揃いました。
今年も昨年ご好評賜りましたもち米達に登場していただきました。
近江の国からは羽二重もち、火の国・佐どの賀からはひよくもちを選ばせていただきました。
もち米も個性たっぷりですので、貴方様に合ったもち米をお選びください。 |
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一番人気は、何と言っても滋賀の米作り名人・薗田耕一さんが丹精込めて育てた減農薬・無化学肥料栽培の滋賀羽二重糯です。
15年以上お付き合いさせていただいている薗田耕一さん。
長年土づくりにこだわり、食品リサイクルで堆肥を作り田んぼに還元した循環型のエコ農業に取り組んでいます。
土の微生物の数は10億(通常は1億)にも達し、その微生物がコメのうまみを育んでいます。お餅にするとよく分かりますが、とにかくうまいんです!
一度薗田さんのお餅を食べた人は、虜になるみたいです。
今年のお正月の祝い餅にはぴったりです。 |
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佐賀もちは、お餅にすると弾力性と甘みを感じます。
「私は佐賀もちでなくては」とご指名買いも多いです。
キャッチフレーズ通り「味にさがでる佐賀のもち」にぴったりのもち米です。
お勧めの逸品のもち米です。 |
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今ブランド米で人気沸騰の北海道。もち米もブランドもち米になりつつあります。
北海道のもち米団地・上川地区で育ったもち米には定評があります。
硬くなりにくいのが特徴で、「軟らかいお餅がいい」という人にはぴったりです。
北の大地・北海道で育った風の子もち、ネーミングも可愛いですが、味も太鼓判です。
来年は申年、目出度いお正月にお餅を食べていい年にしたいものです。
2016年がすてきな1年になりますように・・・ |
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<2015.11.1> |
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11月はコメの新学期です。
日本のこめ処から新米が続々と届いています。
春の田植えから夏の猛暑を経て実りの秋を迎えた新米だが、農家さんが手塩に掛けて育てている日本の米作りが転換期を迎えている。
TPPの締結、高齢化による担い手不足が先行きの不安を駆りたてている。
米作りは土づくり、荒れてしまった土を元に戻すには数年を要する。
世界的に人口が爆発的に増えている中、食糧がいつまでも豊富である訳はない。
毎日何気なくお箸で食べているごはんが食べられなくなる時代なんて想像したくもないが、日本の米作りの数年先に危惧を覚える。
赤ちゃんが初めて口にする食べ物はお米。だから日本人のDNAにはコメが組み込まれているのです。
お米の持っている力は無限の可能性でいっぱいです。
新米に感謝しつつ、お米の将来を考えてみる時期である。
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平成27年産の新米が続々と届いています。
北は北海道から南は九州まで12道県、23品種の新米が8月の高知産の早場米から始まり、9月に入り北陸産の福井・新潟・魚沼と10月に入ると東北産は福島・秋田・山形に、そして北の大地・北海道まで新米前線が北上しました。
コメ専門店として、今年の新米の出来具合がどうなのかが気になるところ。
8月の35℃を超す猛暑日に耐え、9月の長雨と度重なる台風にも耐えた新米の味はどうなのか。1品種ずつ食べ比べしてみました。
全国的な日照不足の影響が大きく味が薄く感じられます。
コメ本来の味の評価をするには収獲した時期よりも一冬越した時期がベストで、コメが熟成してうま味が増しますので、3月頃がコメ本来の味が期待できそうです。
今回、新米の食べ比べということで、今現在の食味評価をさせていただきます。
おこめアドバイザーの西岡が選んだ今年の新米ベスト5の発表です。 |
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① 園田さんのえんこう米
ボクが選んだ今年の一番銘柄は、薗田さんのお米です。
お米に甘みを感じた唯一の銘柄でした。10億の微生物の凄さに改めて脱帽です。 |
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② 金井さんの魚沼こしひかり
山水画の世界、北魚沼の金井長一さんのお米は今年も抜群です。
魚沼のこしひかりの座は今年も揺るぎません。 |
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③ ミネラル栽培こしひかり
20年来お取引させていただいているミネラル栽培研究会が栽培しているこしひかりは、今年もしっかり実りました。味は太鼓判ですので、ご賞味あれ! |
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④ 北海道ゆめぴりか
今年も評判通りの味です。軟らかさともっちり感があり味に深みを感じます。
流石は北海道の新ブランド米です。お勧めの逸品です。 |
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⑤ 会津ばんげのこしひかり
震災から以降も「会津のお米でなくては」という根強い顧客さんに支えられて来ました。今年もふっくら、ふんわりとふくよかな炊き上がりです。お勧めの逸品です! |
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⑥ 北海道ななつぼし
ちょっとしっかりめで噛むほどに甘みを感じるお米は、今年も健在です。
朝ごはんにお変わりがしたくなるほどの美味しいお米です。 |
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⑥ 山形おきたま産夢ごこち
27年産米から中国にも輸出、米国のイチロー選手も食べている夢ごこち。
今年も良く実り、軟らかさに甘みを感じられる超一級品のお米です。 |
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⑥ 山形おきたまコシヒカリ
山形県置賜郡川西町の農家のみなさんが丹精込めた新米、今年もしっかりと実りました。味に深みを感じる、とても美味しい逸品です。 |
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⑥ 飛騨高山こしひかり
北アルプスの麓で育ったとびっきりの逸品です。
今年もしっかりと実りました。食べて欲しいお米です。 |
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⑥ 大分のピカイチ米
大分県国東半島の大田村、世界農業遺産に登録された地で育ちました。
ソーラー乾燥施設で自然乾燥したお米は甘みを感じ美味しいです。 |
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<2015.10.1> |
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おむすびと言えば最近はコンビニのおむすびを利用する人が多くなりました。
身近ですぐに食べられるのが嬉しいですね。
でも家で母さんがつくってくれる「おむすび」とは何故か味が違います。
米と水と塩だけでつくった母さんの塩むすび。美味しくて二つ三つと食べてしまうから不思議です。
なぜ、「おむすび」がおいしいのかを考えると一粒一粒のお米が個性をもって生きている。
それは、無造作に集まっているようだけども、ひとつの塊をつくって味わいを出す。
一つの個性を生かしながら、母さんの手でほのあたたかく固めていく。
それが「おむすび」で、おむすびのおいしさは、「個」と「全体」の調和から生まれているのです。
コンビニの機械でつくるおむすびと母さんの手でほのあたたかく握られたおむすびとは食べるとはっきり違うのは、手のぬくもりが「おむすび」に伝わって居るからなんですね。
おむすびの「むすび」は「結ぶ」に繋がりますし、人と人が手を結ぶと言う意味もあります。
神サマに捧げる米と水と塩でつくった「おむすび」は、人を幸せにしてくれるチカラがあるんです。
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<2015.8.1> |
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夏休みが楽しみであったのはいつの頃だったのかとふと思う
今日この頃です。
川原で遊んだり、海に行ったり、それぞれの想い出がみんな重なって、夏というだけでなつかしく頭の中をかけめぐります。
子ども達のにぎやかな声。大人の人が頑張るひたいの汗。
これも夏の景色です。
そしていつまでも夏の似合う大人でありたいと思います。
頑張ることを楽しみ、笑顔で汗をかけるのは若さであるからです。
1日の終わりに今日のありがとうの数をみんなで探せるのは、夏休みかも知れません。
想い出いっぱいの夏になりますように・・・
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誕生日プレゼントは周囲の人から祝ってもらうのが普通です。
でも、今日誕生日を迎えられるのは、両親や周囲の人達に支えられて来たお陰です。
どれだけ多くの人の心を煩わせ、時には手をかけさせているのか知れません。
若い頃は誕生日プレゼントをいただくばかりでしたが、歳を重ねるうちに「生を受けてから今の歳まで大した病気もせずに今日まで生きて来ることが出来たのは、周りの人達のお陰なんだ」そう思えるようになりました。
感謝は毎日出来るのですが、それを形にして表せるのは誕生日以外にありません。
誕生日プレゼントをお渡しするようになって3年目ですが、お渡しした人から「そうか、誕生日は祝ってもらうのではなく、感謝の気持ちを伝える日なんだね」と驚きのお言葉。
59歳に初めて誕生日プレゼントを差し上げてから60歳、そして8月で61歳を迎える今年も誕生日プレゼントを差し上げることが出来る喜びを感じます。
こうして元気で誕生日を迎えることが出来たのも、周囲の人たちや、85歳になっても元気で居る母親のお陰と感謝している。今年で亡くなってから15年になる父親にも誕生日には墓前で「ありがとう」と言いたい。
8月は新米の出回り時期になりますので、ボクの誕生日プレゼントは新米に決めています。
今年も、「ありがとう」の袋に二合の新米を感謝の気持ちを詰め込んでいます。
受け取っていただいた人に想いが伝われば嬉しい限りです。
誕生日は「周囲に感謝する日」としてみてはいかがでしょうか。 |
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